【万年筆】パイロットのポスティングは普通のニブです

ペン先が曲がってるーーーーっ!><



というお約束ネタが出来るポスティングニブ

パイロットの『カスタムヘリテイジ912』です。14Kの10号ニブでカスタム74などの5号ニブよりは一回り大きなニブです。


左が5号(F)、右が10号(PO)


ポスティングはメーカーの説明では


ペン先を下にした硬めの極細字

ペンの開きが少ないため帳簿などで、小さな数字や文字を書かれる方に
持ち方:立てて持つ方


うん、そう。極細(EF)のペン先が下向いた感じ。

ちなみに極細の説明は
手帳など細かい文字を書く方に
※ペン習字を習っている方(パイロットペン習字では、先生もお勧め)

持ち方:立てて持つ方


どっちも立てて持つ方向け、と。
ただ細い字をひたすら求める方だとポスティングという選択肢は頭の片隅に入れておいていいかもしれません。

理由は


…細い。
インクや紙の相性もありますがポスティングは本当に細く出る。

ポスティングで細く書ける理由は
ペン先の先端で常に書けるから、ということ。
ある程度万年筆使い慣れている方だと、写真でとったくらいの角度で万年筆持つ方も多いと思います。


その角度くらいで力抜いて書けるのが万年筆の醍醐味。字の抑揚も筆圧でつけやすい。

ただひたすら極細字を目指す場合、より立て気味で書いたほうが細く出ます。でも持ち方を極細のときだけ変えるのは難しい…

そこで登場するのがポスティング
普段の持つ角度でもペンポイントの先端が当たる曲がり方。なので安定した極細で書けます。
あとこの形状のおかげか筆圧の影響を普通の極細よりは受けにくいのも確か。



普通の極細で同じ事やろうとすると

このくらいの角度でしょうか。

ちなみにこのペン先、書き味は普通です。普通の極細と同じ。ガリッと来そうですがそんなことはなく。
今では極細軍団の筆頭として大活躍してます^^

ただポスティングというか特殊ニブゆえの問題が

1.軸の選択肢が殆ど無い
 パイロットの特殊ニブ(ミュージック、フォルカン、スタブetc)を選べる軸は、基本的に
・ヘリテイジ912 黒×銀(10号ニブ)
・カスタム742 黒×金(10号ニブ)
・カスタム743 黒×金(15号ニブ)
の三択。(店舗限定品等は除く)
万年筆をある程度持っている方だと同じような配色、形状の万年筆お持ちの方多いと思います。
似たような子が増える確率大。
あと軸としては中型から大型に属するかと思うので細い軸が好きな人だと合わないと思います。グランセとかのEFで、ってなるかと。

2.試し書き出来るところが少ない
 店頭にあまりないですw
特殊ニブだとある程度大きな店じゃないと在庫がない場合が多いです。自分が行った店ではあったのですがビニールに入った状態のものから出して試し書き、という感じでしたw
パイロットのフェアやっているときに狙えば全ニブの試し書き台が出てるのでその時とかw

3.合わない人には合わない、らしい
 自分はしっくり来ているクチですが、合わない人には合わないようです。良くも悪くもペン先が開きにくく線の抑揚はEFよりは付きにくい上に硬い。
“別にEFでよくね?”ともなるようです。
EFで良ければ74とか91の1万円クラスの金ペンという選択肢始めかなり選べますし。

あとかなり立てて書こうとするときついですw
ボールペンくらい立てて(80度位)書こうとするとインクがうまく出ません><


本当に小さい字、線が好きな人かカッチリが好きだとハマる可能性はあります。
実用性はかなり高い子なので試せる機会があったら試してみてください。

万年筆 カスタム ヘリテイジ91 EF(極細字)【ブラック】 FKVH1MR-BEF
パイロットコーポレーション 売り上げランキング: 12,448

1